肥前吉田焼とは佐賀県にある磁器の産地です。嬉野茶で有名な嬉野市にあり、工場のまわりもお茶の段々畑が連なっています。
有田をはじめたくさんの産地が存在する肥前地区の中で、古くから日常生活で使ううつわをこつこつと実直に作り続けている産地です。肥前吉田焼には、形や様式等において、これといって決まった特徴はありません。特徴は、「日常生活に根ざした」うつわを作ることです。その精神は今もこの地に受け継がれ、14ある窯元それぞれが思い思いに「今の生活」のためのうつわを作り続けております。
肥前吉田の地で三代にわたり、うつわを焼いております。現在は夫婦二人、トンバイ塀に囲まれた煉瓦造りの工房で作陶を行っています。
長年うつわを作り続けていても、未だに窯をあける度、その美しさや歴史の面白さ、奥深さといった磁器の魅力を肌で実感します。うつわを使う人が、日常生活の中で使うことによりこの魅力を感じてもらえるよう、うつわに焼き留め、語り継ぐ。それが肥前吉田焼の職人の使命だと思って、毎日、土と向き合っています。
副久製陶所
佐賀県嬉野市嬉野町大字吉田丁4099-1
Tel:0954-43-9606
Fax:0954-43-9604